仮2

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童話絵本編

童話 なんにみえよか 3. 

♢ パンジャの部屋から、月の階段を下りていくと、そこには草原が広がっている。まだ緑色のすすきの中、百二十センチの月の子は、二メートルのパンジャと歩いている。遠くに は、小高いおかも見える。 月の子は、いつになくそわそわして、 「ねえ、パンジャ。…

童話 なんにみえよか 2. 

◇ 月の子は産まれてからずっと、みはらし台より種をまいて、みんなを見てきた。何よりの楽しみは、地上のところどころで見える、しあわせの花畑。そこには、いろいろな花がさいた。大きい花や小さい花、ハートや星型の花、百枚も花びらのある花。だけど、こ…

童話 なんにみえよか 1. 

◇ 手のひらを上にして、「どうぞ」のポーズをすると、手のひらからは、みるみるどんぐりのようなものがあふれ出し、「つばさのないとり」の目の前に、次から次へとこぼれ落ちた。 「さあ、しあわせの種よ。」 まるで女王様のような口調で、少しおどけて言っ…

童話 ボケのすけ ボケたろう

わたしは ボケのすけ ボケたろう。 この ボケおうこくでは いちばんの めいよある よびな。 この ボケおうこくでは えいゆうなのだ。 この ボケおうこくでは ボケることが えいゆうのじょうけんなのだ。 なまえを さずけてくれたのは、じょおうへいか。 よく…